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  • TakanoriAoki

自転車の歴史200年 vol.3 日本語ver.

私が子どものころは、自転車の補助輪外して乗れるようになったのって、小学校に入学するかしないかくらいだったかと記憶しています。


みなさんどうでした?


昨今の子どもたちがはじめての2輪車として接するのりものを皆さんもみたことあるとおもいます。STRIDERをはじめとしたキックバイクと呼ばれる、ペダル&クランクなしの自転車です。カーボン仕様のものもあったり世界大会もあったりと、すっかり定着しています。


自転車の歴史を紐解くと、200年前にできた原型は、なんと今のキックバイクそのもの!そこから様々な進化を得て今の姿に至っています。そして、これから先自転車の未来はどんな進化をたどっていくのか考えてみます。



キックバイクからはじまった自転車の歴史


自転車の源流はドイツの伯爵が約200年前の19世紀前半に開発した「ドライジーネ」。当時の車両移動は馬車が主流。並列で配置されていた馬車の車輪を縦列に変え、操縦用のハンドルを取り付けた形が自転車の原型です。現代のキックバイクの大人版とでも表現できますね。


19世紀中盤に、前輪にペダルとクランクを付ける形式が発明され、人の足が地面から離れることに。そして、今から100年強前の19世紀後半にイギリスでチェーン後輪駆動の自転車が開発されました。ほぼ現在のオーソドックスな自転車の形です。


その後、軍用やレジャー用にと様々なタイプが開発され、スポーツとしての自転車も楽しまれるなかで、1892年にベルギーで今も続くリエージュ・バストーニュ・リエージュがはじまり、1903年にはツールドフランスの第一回大会が開かれ、競技用自転車の発展とともに自転車の機能も進化していきます。近いところでは、1970年代にアメリカでマウンテンバイクが開発されます。


まとめると、キックバイク、ママチャリ、ロードバイク、マウンテンバイク・・・というプロセスで進化してきています。



今、熱い領域は電動化とインドアサイクリング


自転車カテゴリで特に伸びているマーケットは電動化とインドアサイクリング。


電動アシスト自転車は、1993年にYAMAHAがママチャリ型のPASを発表したところからはじまり、今ではロードバイク、マウンテンバイクや折りたたみ自転車にも電動化の波が来ています。日常の足として便利になっていくだけでなく、レジャーとしての幅も拡げているのが電動化の威力ですね。


日本では、パパやママが子ども二人前後に乗せて幼稚園や保育園に送り迎えすることで大きな需要を掴んだ電動アシスト自転車ですが、ヨーロッパでは、電動MTBでトレイルライドを楽しんだり、体力が落ちた方でも電動ロードバイクでヒルクライム楽しんだりと新たな層を堀り起こしています。大きな力が必要になる、重量増や登りのペインを解消したところが大きなポイントです。


一方で、サイクリング、自転車通勤のようにアウトドアで走るがベースだった自転車に、インドアの波も来ています。


ローディー(ロードバイクユーザー)にとっては、ハード面でのスマートトレーナ普及と、バーチャルライドアプリの認知が高まったことに加え、昨今のコロナによる外出制限などの影響もあり、家の中で乗るシーンが増えています。今後この流れは、コロナだけでなく、地球温暖化などの様々な影響を受けながら発展していきそうです。


従来からスポーツバイクに接点がなかったユーザーにとっても、インドアライドの波はあります。Feel Cycleをはじめとしたサイクルエクササイズの普及や、アメリカではPelotonと呼ばれるステーショナリーバイクが普及しています。特に女性ユーザーが獲得できていると考えていますが、トレーナや他の参加者と一体感でワークアウトするスタイルが受け入れられているとみています。



これからの自転車の進化の方向性


電動化、インドアのような新しい軸がどう育っていくのかとても興味のあるところです。今までの進化の歴史をみてきても、実用的であることはベースとしながらも如何に楽しみを沿えて行くかが重要です。楽しくなければ拡がりませんし、続きません。


身近なところだと、電動化されたスポーツバイクが従来の軽さをどうやって取り戻していくか気になるところです。オーディオがたどってきたように、電池やモータの小型化や効率化の進化と比例して発展することは間違いなさそうです。電動化が進むことで自転車そのものだけでなく、サイクルコンピューターなどのアクセサリー類、ウェアなどのライダーが身に着けるものにも革新が起きるのではないでしょうか。


今のバーチャルライドは、おもにワークアウトなどトレーニング中心ですが、VRと融合してアバター感覚でサイクルツーリングを疑似体験できる世界も面白そうです。家にいながらにして、アルプスやピレネーの山を自転車で登るリアルな体験を実現できる世界もみてみたい。もちろん個人的には実体験したいですが。


別の切り口では、安全性能。モビリティのひとつとしての安全性能の向上は課題かなと考えます。これから自動運転の社会が拡がっていく中で、CASEの接続のひとつとして自転車がどうリンクしていくのか?自動運転する自動車と道路でどう共存していくことになるのか想像が膨らみます。


自転車の世界で切り開いていく未来に興味は尽きませんね。


次回は、今の自転車マーケットについて考えてみます。


<参考文献>Cyclingood Vol.20


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